校正・校閲 「本を作るということ」

校正者やライターをやらせて頂いております。

著者が執筆している間

 さて、著者に原稿執筆をお願いして、OKを貰えたとしましょう。ここからは、綿密な本のコンセプトの著者とのやりとりが重要になってきます。

 想定しているする読者と総ページ数をお伝えした上で、「どうしてもあなたに書いて貰いたい、あなたじゃなければだめなんです」という熱意をもって、著者が楽しく書けるようにサポートに入ります。まめに、メールや電話、LINEなどで連絡を取り合っていきましょう。

 スケジュールについては、著者のご都合もありますから、要相談にて締め切りを設定しましょう。とはいえ、会社と著者の板挟みになるのが編集者のつらいところです。

 

 著者が執筆している間、編集者は何をしているのでしょうか。案外、暇ではないのですよ。

 文字の大きさ・フォント・判面(本を開くと上下左右に余白がありますよね)を決めて、インデザイン組版ソフトです)で雛形を作っておくのです。原稿を頂いてから、変更する時もありますので、仮ではありますが。

 他にも、著者が必要としている資料や写真を手配する、なんてこともあります。ものによっては、取材に同行させて頂いたりすることもありますし、本のジャンルによってそれぞれです。

 

 また、多くの出版社さんは、一人の編集者が何人もの著者を抱えていますので、原稿が上がってくるまで他の著者のゲラを読んで進行させるという作業も入ります。頭の中がこんがらがらないように、切り替えが大事です。