校正・校閲 「本を作るということ」

校正者やライターをやらせて頂いております。

日本史、民俗学、事実チェックは楽しい沼

 事実チェックとは、大量の知らないことを調べることです。(少なくとも、私には、ですが…)

 日本史や民俗学が好きなので、そういった分野の作品制作のお手伝いをさせて頂くことが多いですが、いくら好きな分野とはいえ、自分ごときの知識では著者の先生にかなうはずがありません。

 

 そこで、webで調べ、手持ちの本から調べ、図書館で調べと、知識の探究者に変身するわけです。時間は掛かりますが、これがとても楽しい! 

 

 そして、楽しく勉強したことの中から、一般論(学会の定説・教科書に載っている説)となっていることを軸に、著者の先生の執筆されたものを見ていくことになります。これが、悩みどころ。つまり、どのくらいえんぴつを入れるかが難しいのです。

 先生の言いたいことを活かすためには、どのくらい突っ込むべきか。素人が、その分野の先生に意見することへの葛藤もあります。

 

 一度書いたえんぴつを何度も書き直すことも多くて、なかなか効率的な進行ができません。そもそも、上手なえんぴつの入れ方とは、何なのか?という問題もありますが、ここはより多くの方に教えを請いたい部分です。とはいえもちろん、最終的には全体のバランスを見て、自分なりのベストを尽くしたものをお納めしているつもりです。

 

 

 知識を得ること、バランスを見極めること、一生学んでいくことになりそうです。