ゲラが上がってきたら、校正・校閲です。
(私は現在、校正・校閲が本業なのですが、自分が編集の立場にある時は、必ず別の人にお願いして校正してもらいます。ひとりで作る本より、皆で作る本の方が、絶対にいい本になります。)
校正は、指定どおり組み上がっているか、誤字脱字といった基本的なことをチェックします。
校閲というと、事実確認が必要です。西暦と和暦がずれていないか、地名が間違っていないか、グラフの数値、単位の確認などを行います。歴史の本だと、一般的な歴史認識と照らし合わせて、著者に提案する形のえんぴつを入れます。小説の場合は、時系列の中で登場人物の動きに破綻がないか、呼称が統一されているかなども確認します。
字体の統一、用語統一、ルビの付け方、引用箇所をもとの本と引き合わせる、参考文献の確認、索引の確認、などやることは色々あるのです。